万引き家族はウツ映画確定!誰も言わないネタバレ感想レビュー

カンヌ国際映画祭でパルム・ドーム賞を受賞して噂になっている「万引き家族」見てきました!
が、かなりの鬱展開&まったく救いのない話。

マジでお金払って鬱になるってどんなイジメ?と疑問に思うほど酷い映画でした。
ってことで、そんな鬱映画「万引き家族」をネタバレ満載で感想レビューしていきます。

万引き家族の登場人物

柴田治

万引き家族の父親。
演じるのはリリー・フランキー。

最初から最後までダメ人間。
なにかとやらない理由を人のせいにして、何かやったら責任も人のせいにする。
仕事もできればしたくなく、万引きして日銭を稼ぐ。

そのくせ家族に憧れていて、パチ屋で車に置き去りになってた祥太を誘拐したり、寒空の中可愛そうとゆりを誘拐。
家族ごっこをするが、いざという時は自分を守るために迷う事なく切り捨てる。

いや、ホントにクズの中のクズ男です。

柴田信代

治とは不倫関係で繋がり、夫を正当防衛で殺させる。
口ではグチグチ言いながら、子供を産めない体のせいか子供には甘い。

なにかと男をけしかけ、自分の思ったように動かして行く。

初枝を埋める時などは治に手を汚させ、精神面で支える。

初枝

血の繋がっていない登場人物達を住ませる意味不明な老婆。
実は夫が自分と子供を置いて不倫して出て行ったという壮絶な過去がある。
全夫のおかげで貰っている年金を「慰謝料」と言ったり、過去があるみたい。

が、夫を奪った女の孫と知りつつ亜紀を一緒に住ませたり、ちょくちょく女の子供家族の家に行き、金をせびっている。

最後は老衰で死亡。
年金を受け取り続けるため、葬式を上げるお金がないため、家の床下に埋められる。

亜紀

初枝から夫を奪った不倫相手の女の孫。

妹が親の愛を全身で受けており、その反抗でか家出中。
ばばあに一緒に住もうと言われ、一緒に住んでいる。

JKリフレで働いており、上手く話せず自傷気味の4番さんと個室デートしたりと、メンヘラまっしぐら。

最後に初枝が自分の両親からお金をせびっていた事をしり、驚愕し終了。

祥太

ある意味主人公。
パチ屋で親に車で置き去りにされてる所を、治が路上窃盗中に広い、一緒に住む。

小学校には通わず(通えない)、家で本を読んで独力で勉強をする頭の良い子。

万引きを普通の事だと思い行ってきたが、いつも万引きする駄菓子屋で「妹にはさせるなよ」と言われ万引きに疑問を持ち出す。
万引きは悪い事、初枝を家に埋めた事も悪い事だ、と思い、ゆりを守るためにわざと警察に捕まる。

その後は施設で過ごすが、治と最後に一緒に遊び決別する。

最後に信代から自分を誘拐した車のナンバー、パチンコ屋の場所を教えられ「探そうと思えば探せる」と言われる。
が、その後どうなったのかは不明。

ゆり

両親に虐待され、真冬にベランダにいる所を治に拾われる。
その後警察に届け出が出されるが、髪をバッサリ切ってごまかす。

祥太を兄と呼び、万引きをマネする。
しかし、祥太がゆりを守るために警察に捕まり、そのまま万引き家族も捕まる。

そして実の両親の元に帰されるが、相変わらず虐待は続く。
ゆりが最初に誘拐されたベランダで遊んでいる(待っている?)シーンで、映画は終了。

万引き家族のぶっちゃけ感想レビュー

前半は家族について問う内容

前半は女の子を誘拐して、少しずつ心が開かれて行ったり、偽物の家族だけど支え合って行く様子が描かれます。

家族の生活のあては、初枝の年金。
足りない分は全部万引きで仕入れてくる、最底辺の生活。

そんな中でも家族として、確かな絆を大切にしようとするシーンが描かれていきます。

前半の山場にもなる、みんなで海に行くシーン。
偽物の家族ながら、本当の家族みたいだと心温まるシーンでした。

後半は怒涛の展開&風呂敷を畳まず終了

海から帰った翌日?ばばあが老衰で朝起きてこず死亡。

ここから怒涛の鬱展開。
まず、ばばあを床下に埋める。
葬式をする金がない、と理由づけてるけど、その実情は年金をもらい続けるため家を失わないため

そして、いつもの駄菓子屋で「妹には万引きさせるな」と言われた事で、万引きは悪い事なんじゃないかと感じ出す祥太。
最後はゆりが万引きするのを止めるため、そしてオカシナ現状を変えるため、あえて万引きに失敗しケガをして警察に捕まります。

警察に呼ばれ、病院に行く祥太と信代。
とりあえず色々荷物を持ってくると言い、家に帰るが・・・
祥太を見捨てて、トンズラ決行

そりゃ誘拐した子供二人に、住所は血の繋がっていないばばあの家、さらにそのばばあは死んで床下に埋めたと怪しさ満点ですもんね。

そしてトンズラする所を警察に捕まります。

その後、遺体遺棄で信代が捕まる。
(治は以前自己防衛で信代の夫を殺しており、罪が重くなるため信代が捕まった)

亜紀は警察から、初枝が自分の家族からお金をせびっていたことを知り衝撃を受けます。
が、この後は特に登場することなくフェードアウト。

祥太は施設へ。
そして刑務所の信代に会い、自分を誘拐した車のナンバー、パチ屋の場所を伝えられ「本当の家族は探せる」と言われる。
その日はそのまま治の家に泊まり、あの日逃げようとしたのか?と聞き、そうだと言われる。
治はお父さんから伯父さんに戻る、と言われ頷く祥太。

翌日の帰りのバスに乗る瞬間、「実はわざと捕まったんだ」と告白する祥太。
祥太の名前を呼びながらバスを追いかける治。

いっさい振り返らなかったのは、祥太が万引き家族と縁を切る思いが伝わる感じでしたね。

そしてシーンはかわり、ゆりのシーンへ。

ゆりは唯一本当の家族の元に帰りましたが。。。
相変わらず本当の母親からDVを受けている様子。(母親は父親からDVを受ける)

治と祥太に出会った、家のベランダで1人で遊んでいるシーン。
そしてベランダから顔をのぞかせ万引き家族の誰かが来ないかを探して、まさかの映画終了!

いやいや、ゆりがDV受けてたこと、誰も警察に行ってないんかい!

という観客のほぼ9割がツッコんで映画終了です。

個人的には、初枝と亜紀の描写不足が不満ですね。
なぜ初枝は、見ず知らずの人たちを受け入れたのか?
亜紀を受け入れた理由は?

なぜ亜紀は初枝と繋がったのか?
実家に帰らない理由はなんなのか?

前半パートで偽物で底辺だけど心のつながった家族、を描いて。。。
後半パートでクソはクソ。所詮は自分のことしか考えてないから、家族も簡単に裏切る、という強力なメッセージが書かれた映画。

という落差が激しかった。
せめてゆりは助けてあげて欲しかったですね。

いや〜、本当に悪い意味でジェットコースター展開して、見ている人全員をウツにしてしまう映画でした。
暗い気持ちになりたい時にはピッタリの映画ですが、個人的には微妙。

ってことで、万引き家族の感想を一言で書くと。。。

出てくる大人は全員クズ!誰も救われない映画、それが万引き家族!

※1点だけ良かった点を書くと、役者さんの演技力。
演技力だけでここまでウツな気分にさせるのは凄かった。。。

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