池井戸潤が原作の映画「七つのの会議」を見てきました!
企業の不正を隠蔽する側、正義感に燃える側、二転三転するなかなか面白い映画でした。
ってと事で、映画「七つの会議」ネタバレありでまるっと感想書いてきます!
この記事の目次
七つの会議のあらすじ
航空機や電車など、椅子を主力事業として製造・販売している。
営業は苛烈を極め、売ってナンボの中、会議中も昼寝をするグータラ社員八角。
元々は出世街道でガンガン結果を出していた八角だが、ある年を境にグータラ社員に。
そんな時、ある商品の欠陥から、会社を揺るがしかねない欠陥が発見される。
そもそもなぜ欠陥が作られたのか?そしてどう世間に公開するのか?
隠蔽しようとする会社上層部と八角の戦いが始まった!?
七つの会議 ネタバレ満載のキャラクター紹介
ここらはネタバレ満載で登場人物の紹介です。
いいですか?ネタバレ満載なので、また映画を観てない人は面白さ激減するのでストップですよ!
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うし、では紹介していきます!
八角民生(野村萬斎)
本作の主人公。東京建電の係長。
部長と同期で、元々は凄腕のサラリーマンで出世を競っていた。
親会社から出向していた梨田のノルマを達成するため、年金暮らしの老人に深夜まで営業をかけ、無理矢理売上を上げていた。
そんな時、八角が無理矢理バスユニットを買わせた老人が自殺。家族からは「あんたが無理矢理売ったから自殺したんだ!」と罵られ会社の方針に疑問を感じる。
その後電車のシートのコンペで勝つためにデータ偽装を指示してきた梨田に反発。
そこから出世街道を外れグータラ社員に。
それから20年。自殺した老人の墓参りは毎月行っており、妻とも離婚し自分を責め続ける人生を送っていた。
椅子のネジの強度不足にいち早く気付き、ネジの製造メーカーの不正を調査。飛行機や電車に使われている自社の椅子もデータ偽装に気付き、何より人命が大事だとリコールするよう上層部に言う。
しかしたたき上げの宮野社長は責任を負いたくないため、隠蔽を支持。
親会社から来ていた村西副社長に提言し、村西副社長はリコールすると親会社へ話に行く。
親会社ゼノックスの徳山社長との「御前会議」で不正と、宮野社長が裏で動いていた事、さらにそもそも出向中にデータ偽装をしていた梨田常務も告発。
しかしと徳山社長が出した結論は隠蔽。
激しい怒りを感じ、国土交通省へリークしようとするも、ゼノックスから証拠品を全て没収されてしまう。
失意の中、同期の北川部長の協力もあり、証拠となるネジを入手。
結局世間にデータ偽装が明るみになり、大きな事故が起きる前に無事リコールされる事となった。
会社整理後も会社に残り、事後処理と会社復活のために人生をかける。
北川部長(香川照之)
八角と同期で、出世街道を競っていたライバル。東京建電の営業部長。
梨田常務の電車シートのデータ偽装を八角は断り、自身は受け入れた事で梨田常務に認められ部長へ。
鬼部長と呼ばれ、営業への追い込みはハンパない。まさに会社のために生きてきた人。
会社の隠蔽もサラリーマンとして受け入れていたが、親会社ゼノックスまでも隠蔽しようとし、人命よりも会社の利益を追い求める事に疑問を感じる。
さらに徳山社長の前で怯える梨田常務を見て、「あんな小物の何を怖がっていたんだろう。」と改心。
親会社に証拠品を全て没収され失意に落ちていた八角に、部長室のソファの下に転がっていた証拠品のネジを渡し助ける。
会社整理後は実家のバラ園を継ぎ、今は「食べられるバラ」の開発に夢中。
宮野社長(橋爪攻)
東京建電の社長。
データ偽装をするようネジメーカー(社長が部活の後輩)へ裏から手を回していた張本人。
しかし、もともと親会社の梨田常務からノルマ達成を追い詰められ、一回だけ、と手を付けた。
保身に強く、データ偽装が社内で明るみに出た時は「俺は何もしていない!お前らが勝手にやった事だ!」と真犯人のくせに逃げようとする。
結局最後は全てが明るみに出て、逮捕。
村西副社長(世良公則)
親会社ゼノックスで梨田常務と出世街道を競っていたが、負けて子会社東京建電の副社長として出向してきた。
人を想う人物で、ドーナツの無人販売にも社員が一息抜けるならと賛成。
また八角からデータ偽装を提言された時はリコールするしかない!と隠蔽しようとする宮野社長を叱り飛ばし親会社へ掛け合う。
リコールし会社解散後は、業務を引き継いだ新会社の社長に。
八角を幹部ポストへ勧誘するも断られる。
梨田常務(加賀丈史)
ゼノックスの常務取締役。
東京建電出向中にデータ偽装でガンガン売上を伸ばし実績を出し、自分の出世に利用する。
親会社ゼノックスの社長になった後も自分の言う事を聞く東京建電に無理矢理型落ち製品を仕入れさせ売らせたりと、権力を振るう事が大好きな人物。
電車シートのデータ偽装も明るみに出たため、徳山社長にトカゲの尻尾切りをされ、関連会社へ飛ばされる。
徳山社長(北大路欣也)
ゼノックスの社長。
絶対的な権威を持ち、社長との会議は「御前会議」とまで呼ばれる。
ネジのデータ偽装による人命の危機よりも、会社の損失を防ぐことを優先するため隠蔽しようとする。
東京建電から証拠品を全て没収すると、かなりの強引。
八角により世間に知られリコールすることとなるが、梨田常務と宮野社長に責任を全て追わせ、自身はその後も社長として君臨し続ける。
坂戸課長(片岡愛之助)
データ偽装を行った張本人。
本人はネジメーカーに社長が手を回していた事にまったく気付かなかった。
エリートな兄を持ち、なにかと比べられてきたため出世に拘る心を利用された。
個人として訴えられはしなかったが、その後どうなったかは分からない。
原島課長(及川光博)
東京建電の営業課長。
苛烈な営業の中で、部長に追い詰められると吐いてしまう程メンタル弱いのに何故か課長。
濱本と一緒に八角の過去や不可解な人事を調べて行く中で、データ偽装に気付く。
会社整理後も後処理のために残り、なんとか復活させようと八角と奮闘中。
浜本(朝倉あき)
東京建電の事務員。
新田と社内不倫をし離婚すると嘘をつかれていた事に気付き、辞職を決意。
事務処理と社内不倫だけの会社人生に嫌気がさし、最後に何か残そうとドーナツの無人販売を始める。
その中で原島課長と八角の過去を調べる中で、ネジのデータ偽装に気づく。
会社整理後は自らドーナツの無人販売を行い、おそらく独立。
新田課長代理(藤森慎吾)
東京建電の経理課課長代理。
プライドが高く、平気で嘘を付く。浜本の不倫相手。
犬猿の仲の営業部を貶めようと、八角を叩く。
元不倫相手の浜本のドーナツ無人販売も潰そうとしたりと、とにかく自分のプライドのためなら平気で相手を落とそうとする。
結局全てが会社にバレ、東北支社へ移動。
七つの会議の正直な感想は。。。☆3つ!
中盤までは原島課長と浜本が中心となって、会社の闇を暴いて行くんですが。。。
原島課長と浜本は、後半はほぼ出番なし。
2人にあれだけ焦点を当てていたのに、出番がなさすぎてイマイチでしたね。
そして、主人公八角の過去が意外と薄い?共感しにくかったです。
無理矢理契約させた老人が自殺、は分かるんですがなぜ自殺したのか?が疑問。
老人の家は非常に大きな家だったので、お金で困っていた訳でもなさそうですし。もっと過去の事件を掘り下げてほしかったですね。
また、キャストが豪華すぎたのも微妙。せっかく小泉孝太郎さんや役所広司も登場させてるのに、ほんのチョイ役でもったいない感じ。
スポンサーのTBSがお金出してるな〜とは感じましたが(笑)
ただ、ストーリーが二転三転するのは良かったです。
特に最後は真犯人は誰なんだ!?とハラハラしながら観れました♪
ってことで、七つの会議の評価は★★★☆☆!
観ても損しない映画ですよ〜^^